文通の手紙に何を書く?最初の一通から続け方まで
書き出し方、長さ、そして返事が続く習慣
最初の手紙には3つの要素を入れるとよい:日常の具体的な一場面、相手について気づいたこと、そして開かれた質問。 長さは150〜300語ほど。文通が途切れる一番の原因は文章の下手さではなく、相手に「答える余白」がない手紙にあることが多い。
3つの構成
返事が来る手紙はたいてい、この3つをこの順番でやっている。型というより、一方的な報告ではなく会話にするための工夫。
| 要素 | 役割 | 書き出しの例 |
|---|---|---|
| 具体的な一場面 | 相手が想像でき、反応できる具体性を与える | 「今週は雨ばかりで、窓際で本を読んでいました」 |
| 相手への反応 | テンプレートではなく、プロフィールや前の手紙を読んだ証拠になる | 「料理で気分転換すると書いていましたが、今週は何を作りましたか?」 |
| 開かれた質問 | ボールを相手に返し、書き出す場所を与える | 「あなたの住む場所の、ふつうの火曜日はどんな一日ですか?」 |
順番は変えてもいいが、3つ目の質問は省けない。質問のない手紙は、相手に返事をする理由を自分で探させてしまい、たいていそのまま終わる。
「具体的」は「面白い」より強い
| 要約(答えにくい) | 具体的(答えやすい) |
|---|---|
| 「音楽が好きです」 | 「ギターで同じ曲を3週間練習していますが、まだブリッジの部分が弾けません」 |
| 「ここの食べ物はおいしいです」 | 「駅の近くに一品しか出さない店があって、11時には行列ができています」 |
| 「仕事が忙しいです」 | 「今週は遅くまで仕事をしていて、学生の頃みたいに夜10時に夕食を食べる生活に戻りました」 |
| 「英語を勉強したいです」 | 「映画は普通に理解できるのに、実際に話しかけられると固まってしまいます」 |
右側が左側より面白いわけではない。「答えやすい」だけの違い。どの文も、相手が自然に返せる言葉を用意している。
最初の手紙でやらないほうがいいこと
- 800語も書くこと。長い最初の手紙は圧になり、相手に発見する余地を残さない。長い手紙は5通目以降のために取っておく
- 自分の話がないまま質問ばかり並べること。質問が5つで自分の話がゼロだと、アンケートのように見える。質問2つとエピソード1つのほうが人らしく見える
- 自分の語学力に謝ること。国際的な文通で最もよくある書き出しだが、最初から守りの姿勢になってしまう。誰も採点していない
- 早い段階で個人を特定できる情報を書くこと。住所、勤務先、身分証に関わる情報は最初の手紙にふさわしくない
言語の壁を越えて書く
相手と第一言語が違うときに効く習慣がいくつかある。短い文は長い文より翻訳に強い。慣用句はたいてい通じない――「猫と犬が降るような雨」は多くの言語で意味をなさないが、「今週は毎日雨が降った」はそのまま伝わる。
抽象的な言葉より具体的な名詞のほうが届きやすい。特定の料理、通り、物を描写すると、どの言語でも伝わるものが残るが、気分だけを描写すると伝わらないことが多い。
Lettieではすべての手紙が70以上の言語に自動で翻訳されるので、自分が考える言語のまま書いて、相手が考える言語で読んでもらえる。文法の壁はなくなるが、慣用句の問題は残るので、平易に書くことが一番の助けになる。
3通目を越えて続けるために
文通が途切れやすいのは、自己紹介が終わり、まだリズムができていない3〜5通目あたり。そこを越える習慣は3つ。
| 習慣 | 効く理由 |
|---|---|
| 前の手紙の質問に先に答える | 読んだことが伝わり、白紙から書き始める難しさも減る |
| 一つの話題を続ける | 本、レシピ、季節、プロジェクトなど続く話題があれば、毎回ゼロから考えなくていい |
| インスピレーションよりリズムで返事をする | 数日おきの予測できる返事は、月1回のすごい返事より続きやすい。相手も当てにできる |
5通目まで続いた文通は、そのあと何か月も続くことが多い。苦労するのはほとんど最初だけ。
よくある質問
- 最初の文通の手紙には何を書けばいいですか?
- 3つのことを書くとよい。日常の具体的な一場面、相手のプロフィールで気づいたこと、そして開かれた質問。長さは150〜300語ほどに収める。最初の手紙が長すぎると、相手に答える余白が残らず、返事が来にくくなる。
- 文通の手紙はどれくらいの長さがいいですか?
- 最初の手紙は150〜300語ほどがちょうどいい。やり取りが続き始めたら300〜600語ほどが読みやすい。長さより、相手が答えられる形で終わっているかどうかが大事。
- 2〜3通で文通が途切れてしまうのはなぜですか?
- ほとんどの場合、具体的な話ではなく要約ばかりを交換しているから。「音楽が好きです」には返事しづらいが、「ギターで同じ曲を3週間練習していて、まだブリッジが弾けません」なら答えやすい。毎回、本当に答えてほしい質問を一つ入れること。
- 新しい文通相手に書かないほうがいいことは何ですか?
- 最初のうちは、住所や勤務先、金融情報、身分証に関わる情報は避けたい。自分の話が一つもないまま質問ばかりを並べるのも、手紙ではなくアンケートのように見えてしまう。
- 文法が完璧でないと文通できませんか?
- いいえ。お互い第一言語ではない言葉で書くことが多いので、文通は文法の不完全さがほとんど問題にならない数少ない書き物のひとつ。Lettieではすべての手紙が70以上の言語に翻訳されるので、文法の間違いがあっても意味は伝わる。